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2007/04
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[096] 農のめぐみ:福岡での取り組み

<96号>農のめぐみ:福岡での取り組み

 

先日(3/21)福岡で行われた「農の恵みシンポジウム」に行ってきました。農業には農産物を生産するだけでなく、生物の生息地(貴重な動植物の保全)や洪水防止、水源涵養、景観保全などの“お金にならない”“めぐみ”がたくさんあります。しかし、産業構造の変化で、農産物は利益を生み出す商品として扱われるようになり、百姓の自然への“まなざし”が失われつつあります。その結果、貴重な動植物が消え、多くの公益的な付加機能も失われつつあります。ヨーロッパでは、こういった農業の持つ多面的機能を評価し、「環境支払い(デ・カップリング)」として、農家に税金から補助金が支給されています。


そういった取り組みをお手本に、今、お隣の福岡県では2006年度から三年間にわたって「農のめぐみ事業」が行われています。県内でモデル地区を設け、「田んぼの生きもの調査」に参加する農家には補助金が支給され、田んぼの生きものや畦草の調査が行われているのです。そして、農家が生きものや環境に関心を示すようになったり、低農薬栽培への意欲が高まったり、子供が調査に参加したり、地域ぐるみで行うようになり地域の絆が深まったり、ブランド米が生まれる…などなど、多くの効果が得られているそうです。福岡では、「地元のお米を食べることが、地元の環境(自然)を守ることになる」ということを多くの人が理解する“場”ができているということが、何よりもすばらしいです! 調査を通して、生きものや畦草への関心(まなざし)を農家だけでなく、地域住民が取り戻しています。地域の自然を守る担い手は、地域の人でなければできません。常に関心を持って見守ってくれる人がいるかどうかが、その地域の自然保護の鍵です。それが、「調査」を通して「関心を持つ人」がどんどん増え、「担い手」となるわけです。スゴイですよね。


別に補助金がもらえなくても、生きものとの出会いは楽しく、お金は儲からなくても、こころが豊かになってすばらしいですよ~!と叫びたいところですが(^_^; 補助金がきっかけとなって、生きものへの“まなざし”が復活するのも、いいことですよね!

 

シンポジウムでは、「農薬をまくと害虫だけでなく、それを捕食する益虫も死んでしまう。益虫がいなくなった田んぼにはその後害虫が増え、さらに農薬を散布する羽目になる」・・・ということがすでにわかっていて、害虫を「ただの虫」にすること…すなわち、害虫も数が少なければ被害が大きくなることはなく、被害が出ない程度に抑えればいいということ…が大事なのだとおっしゃっていました。

 

“りずむ”の田んぼは「冬季湛水・不耕起移植栽培」(無農薬無肥料)です。冬の間から田んぼに水を張るので、生きものが普通の田んぼよりもかなり多くいます。特に多いのがイトトンボとクモです。イトトンボもクモも肉食で、虫を食べます。ウンカの害がひどかった2005年。周囲の田んぼがウンカにやられても、うちの田んぼの稲はみんな元気で被害もほとんどありませんでした。それはクモやイトトンボなど、田んぼの生きものたちのがんばりのお陰です。稲を守ってくれる生きものを農薬で殺してしまう…なんて、とてももったいないことです。“りずむ”の田んぼにも2月頃からぼちぼち虫たちが活動を始めています。ミジンコはうじゃうじゃいます。オスが背中に卵をしょって、孵化するまで面倒を見るコオイムシは、この間までは卵をしょっているものはいませんでしたが、3月22日にはじめて卵をしょったものを発見しました。まだ寒いのに、もう産卵をはじめているのですね。今年はまた、どんな生きものに会えるのか、楽しみです。

 

一方の畑の方は…白菜も出荷できなくなり、ネギもニンジンもトウが立ち、キャベツも巻かずにトウが立ち、ブロッコリーやジャガイモ、レタスも残りわずかとなり…。トウ立ちが早くて出荷できる野菜が少ない上に、3月になって寒い日が続き、種をまいた野菜は生育が遅れています。この時期頼みの綱のフダン草は、ヒヨドリに無残に食い荒らされてしまいました(涙)。端境期、あぁ端境期、端境期・・・。なんとか野菜をつなぐことができますように~。

 

フダン草:ヒヨドリが見事に
食べてしまいました。(;_;)


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