2011/10
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[269] 「水車のある村」のじいさまの話し
<2011/10/11> に書きました。




<269号> 「水車のある村」のじいさまの話し

昼間は暖かいのですが、朝晩は随分涼しくなりました。こう涼しくなると夏野菜はなかなか大きくならなくなります。一時期は出荷しこなせないくらい穫れていたニガウリは黄色くなってほとんど出荷終了。ナスやピーマン、甘長トウガラシやシカクマメも大きくなるのに時間がかかるようになり、だんだん収量が少なくなっていきます。葉ものが出揃うまで、これからしばらく野菜の少ない“端境期”となります。

畑の方では白菜やブロッコリーが順調に大きくなっています。これらの冬野菜ができてくるのは11月の終わり頃です。それまでしばらく、小さくなったナスやピーマンなどの“夏の名残”を味わっていただければと思います。


福島原発事故の後、騒然としていた頃、新聞に黒澤明監督の「夢」という映画の話題が載っていました。「夢」は、8話からなるオムニバス形式で、「赤富士」では原発事故が起こった後のパニック状態を描き、「鬼哭」では核汚染で荒涼とした世界が描かれていて、見たのが原発事故の直後ということもあり、何とも言えない不気味な恐ろしさを感じました。


最も心に残ったのは「水車のある村」に出てくる老人の言葉でした。

▼「電気は引いてないんですか?」という問いに対して
「あんなものはいらない。人間は便利なものに弱い。便利なものほどいいものだと思っている。本当にいいものを捨ててしまう。明かりはろうそくもあれば種油もある。

暗いのが夜だ。夜まで昼のように明るくては困る。星も見えないような明るさなんていらない」

▼耕運機やトラクター
「そんなものはいらん。牛もおるし馬もおる」

▼燃料
「主に薪を使う。生きている木を伐るのはかわいそうだが、結構枯れる木もあるから主にそれを薪にして使っている。それに木を炭にして使っている。牛の糞もいい燃料になる」

「私たちはできるだけ昔の様に自然な暮らし方をしたいと思っている。近頃の人間は自分達も自然の一部だということを忘れている」
自然あっての人間なのに、その自然を乱暴にいじくりまわし、・・・もっといいものができると思っている」

「特に学者たちは頭がいいのかもしれないが、自然の深いこころがさっぱりわからないのが困る。
人間をしあわせになるようなものを発明して得意になっている。また困ったことに大多数の人間たちはそのバカな発明を奇跡の用に思ってありがたがる。
そしてそのために自然が失われる。
自分達も滅んでいくことに気が付くかない」

「まず人間に一番大切なのはいい空気や自然な水、それを作り出す木や草なのに。
それは汚され放題。失われ放題。汚された空気や水は人間のこころまで汚してしまう」


本当にそうだよね・・・と思いながら見ていました。この老人が言うように、きれいな空気を吸って、きれいな水や木や草や安全な食べものに囲まれて、暮らしていたいと思います。自然を敬い、自分達も自然の一部だと思い、自然を大事にすること。ほんの数十年前まではそんな暮らしが当たり前だったのに、「簡単、便利」と引き換えに失ったものがあまりにも多すぎます。原発事故が起こって尚更、環境の大切さを思い知らされています。



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