2012/11
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[299] 「快適」「便利」「効率」が破壊するもの
<299号> 「快適」「便利」「効率」が破壊するもの

ずっとずっと、百姓を目指した頃から、田んぼにドジョウを復活させることが夢です。ドジョウは昔から、用水路や田んぼで普通に見られる魚ですが、近年は田んぼの乾田化によって田んぼからは姿を消してしまいました。私の夢は、田んぼを生きものいっぱいにして、生態系の頂点を占める鳥や人間も含めて、生態系全体を元気にすること! 田んぼにドジョウがたくさんいたら、冬の間、やってくる鳥さんたちがエサをたくさん食べれます。鳥がドジョウを全部食べてしまうことはありえないので、ドジョウはドジョウで、うちの田んぼでたくさん殖えます。そして人間もドジョウ鍋を食べて栄養をつけられるのです。(^^) なおかつ、熊本に毎年やってくる、絶滅危惧種のクロツラヘラサギがうちの田んぼで餌を取れるようにしてあげたい・・・という壮大な夢(ロマン)です。

でも、よそからドジョウを持ち込むと、同じ種類でも遠隔地の生きものは遺伝子が違うため、遺伝子をかく乱し、生態系を崩してしまいかねません。そこで、探しているのは地元のドジョウ。生き物に詳しい知人にお願いして、可能性がありそうな近場をあちこち探しているのですがなかなか見つかりません。

ドジョウは泥の中で生きる生きもの。用水路が三面張りされているとなかなか生息が厳しいのです。とは言いつつも、ドジョウよりも生息が厳しい生きものは普通に近所にいたりもするので、なんでドジョウがいないのかは「不思議」だそうです(生き物に詳しい知人曰く)。

稲刈り&脱穀も終わり、仕事も一段落したので、生きものに詳しい人と一緒にドジョウを探していた時のこと。三面張りされていない、今は珍しく貴重な用水路で「いいとこだよね~♪」なんて言いながら、歩いていたら、なんと! その用水路があと1週間で工事が始まると言うではありませんか・・・。去年見つけたその用水路は、昔ながらの泥の用水路で、藻がたくさん生えていて、見るからに生き物がたくさんいそうな用水路です。そんな用水路が、去年の冬に半分、工事で潰されてしまったのでした(>_<) 残された半分もあと1週間で工事が始まるというので、慌ててそこにいる生き物を捕まえて安全な場所に逃がしてやることにしました。(モノズキだよね~)

DSCN0072
工事目前の用水路で生きものレスキュー中。コンクリート三面張りでない、自然の用水路は生きものの楽園。かなり貴重です。


私も一応農家のハシクレだから、泥の用水路だと管理が大変だという農家の気持ちはよくわかるんです。藻がたくさん生えるので水の通りが悪いし、初夏に“公役(クヤク)”と言って、スコップで用水路の泥をあげてまわる仕事はかなりの重労働。コンクリートでも大変なのに、泥となると藻が繁殖して更に大変。

でも、まわりの用水路は9割以上がコンクリート三面張り。残された泥の用水路はほんのわずか。そこは生き物の楽園。人知れず、メダカやタナゴ、ミナミヌマエビやヤゴ、名前も知らない生きものたちがたくさん生きています。カワセミも住んでいます。カワセミは土手じゃないと巣をつくれないのです。最後に残されたほんのわずかな自然の用水路くらい、残してくれたらいいのに・・・。

kawasemi01
カワセミだって住んでます。


「快適」「便利」「効率」の名のもとに、自然を改変することで、どれだけ多くの生きものたちがものも言えずに消えていったことか・・・。少しだけ、生き物に配慮すれば消えずに済んだ生きものもいると思うのに。どうにかしたいのに、どうにもできない、なんともやりきれない思いです。

帰り道、イタチが車に轢かれて死んでいました。昔は「鶏を捕る悪いヤツ」というイメージでしたが、うち辺で見られる最大の肉食獣で、やっぱり生態系のてっぺんにいる生きものです。生態系のてっぺんの生き物は、その下の生態系のピラミッドがきちんとしていてはじめて生きていけるもの。バランスが崩れれば真っ先に消える生きもの。それはヒトも同じこと。生態系のバランスが崩れて一番困るのは人間サマです。










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