2017/08
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[125] すんばらしいお米のはなし-?
<125号> ばらしいお米のはなし-?

 

先日、福岡(と大津)の水車を見に行きました。福岡県朝倉市の菱野三連水車は、文字通り3つの水車が連なって水をくみ上げ、田んぼを潤すすばらしい仕組みでした。江戸時代(1789年頃)、飢饉に苦しんでいたこの辺りの人たちが筑後川に堰を築き、堀川をつくり、水車をつくり、用水路をつくり、新田を開発したのでした。ユンボもブルドーザーもダンプもない江戸時代。これだけの大規模工事に伴った苦労を考えると気が遠くなりそうです。

 

堀川と菱野三連水車
大きい方から直径4.76m、4.30m、3.98m。かなりでかいです。

 

かつて、米はとても貴重な食料でした。江戸時代には、武士(今の公務員)に石高として米が支給されていたように、米はお金と同じ扱いをされていた尊いものでした。日本人の主食=“いのち”を支えるものだから、当然ですけどね。富山和子さんは「日本の米」で、稲の優れた点として「第一に、栄養価が高く、栄養のバランスにおいても優れ、第二に、生産性の高い作物であり、第三に、長期間の保存に耐え、そして、第四に、おいしかった」と述べています。富山さんによると、日本人は約3000年前の縄文時代晩期から米づくりを始めたそうです。そして、そのすばらしい食料である米(稲作)の伝来以降、日本人の人口は飛躍的に増加しています(下グラフ参照。「日本の米」より作成。左から?縄文時代中期:25万人 ?縄文晩期:15万人 ?紀元前200年:40万人 ?紀元後200年:250万人 ?800年:650万人)。


?の縄文時代中期が25万人だったのに対して、?の縄文晩期は15万人と、人口が4割も激減しています。ところが、稲作伝来以降は右肩急上昇の人口増加をもたらしています。すなわち、食料の安定確保の達成、それによる人々の暮らしの安定、子孫繁栄が実現できたのです!!! お米ってすばらしい!!!(でしょ?) 今、私たち日本人が存在できているのは、こんなにすばらしいお米のお陰なのです。(オーバーですか?)

 

そして、このすばらしい食料を手にするために、私たちの祖先はあの大きな筑後川に堰を築き、水車を利用して灌漑を行ったり、(谷に挟まれた高台である白糸大地に水を引くために)私財を投げ打って通潤橋(山都町・旧矢部町)を造ったりしてきたのです。お米とは、そんな苦労をしてでも手に入れたい貴重な食料だったのです。加藤清正が江津塘を築いたり、大津の上井手・下井手を造ったりしたのも新田開発のためでした。こうやって、日本全国に網の目のように用水路が張り巡らされ、水田が広がっていったのです。ある意味、お米はこの国の形まで変えてしまったのです。(すごいでしょ?) 短期間で見れば大規模な環境改変でしたが、3000年の間に、日本の国土は水と緑に満たされ、そういった環境に適した生態系ができあがり、今日に至っています。

 

でも悲しいことに、食の欧米化が進み、近年、米の消費量は下がり続け、戦後すぐは一人一年間に2俵(120kg)だった消費量が最近では1俵(60kg)を割り込むまでになりました。その結果の減反政策。4割減反。米価の低迷。農家の高齢化・後継者不足。耕作放棄。米の輸入自由化への動き・・・等々、悪循環に陥っています。

 

田んぼがあること。それだけで地下水涵養機能、国土保全(洪水防止、土砂崩れ防止等)、景観保全、気候の緩和、水質浄化、生物のすみか、文化と伝統の継承・・・などなど、単に米を得るだけでなく多面的な公共機能を備えています。

 

お米を食べることは、私たちが栄養を摂取することだけでなく、上記の機能を守り、受け継ぐ意味があります。お米をしっかり食べましょう! お米を食べること=日本人の誇りを守ることなのです。日本人がお米を食べなくなったら日本人でなくなるかもしれません!(やっぱり大げさ?)。そんな話を不定期で紹介していければと思います。どうぞお付き合いくださいませ。m(._.)m

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-<<“たより”ここまで>>-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

以下、“たより”に載せきれなかった写真です。

 

 

筑後川を山田堰で堰き止め、堀川をつくり、水を引いて
水車で水を揚水する。
この三連水車のほかに、あと2基の二連水車があります。
ちなみに、この山田堰の仕組みは
アフガニスタンで用水路や井戸を建設しているペシャワール会の中村哲さんが
アフガニスタンの川の堰に技術を応用しているようです。
(・・・とこの間、中村さんが言っていたような気がする)
 
堀川の水を堰で水車の方に導いて
水車をまわし・・・
 

樋を流れて・・・
 

水は一旦地下にもぐり、
ここよりも高いところに流し、
サイフォンの原理で地上に(水が)現われ、
用水路を流れて、田んぼを潤します。
「サイフォンの原理」ってすごいですよね。
昔の人は、あったまいい~!!です。
尊敬しちゃいます。

 

 


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