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【じゅっ田んぼ通信】 ~田んぼの小さな“いのち”たち~

以下は<2008/09/08>に書いたものです。

(これはメールで送らずに、某自然観察系の団体の会報に載せてもらったものです)

 

「なんのこっちゃ、よーわからん」方はバックナンバー(一番下)をどうぞ。

 

バックナンバーの掲載が、これでやっと終わった~♪(^o^)

 

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さて。じゅっ田んぼは今年も元気ですよ~。去年は田植えを機械に頼ってしまいましたが、今年は7月5日(土)6日(日)の二日で仲間に手伝ってもらって、手植えを復活させました。今では黒米とうるち米の穂が出揃って、秋風をそよそよと浴びています。

 

先日、朝の散歩から帰った母が「うちの田んぼにはクモがいっぱいおるね。よその田んぼにはおらんとに。あ~、こぎゃんしていっぱいおるけん、害虫が来てもやっつけてくれるとたいね」と感心していました。そうで~す! うちの田んぼにはクモがたくさんいます。それも大きいクモ、小さいクモ、細長いクモ・・・、いろんな種類のクモがたくさん。巣を張って獲物をつかまえるやつ。走ってつかまえるやつ。葉っぱの裏に潜んでつかまえるやつ・・・。

 

姿かたちはグロテスク(?)ですが、クモは虫を食べる益虫です。今年は特にクモが多いような気がします。クモだけでなく、同じく益虫のイトトンボも。畦を歩くと、畦草にとまっていたイトトンボが、両側にワーっと飛んで、通り道をつくってくれます。まるでモーゼの「十戒」で海が割れるように・・・(ちょっと違う?)。

 

夕方になると、100や200の赤トンボ(ウスバキトンボ)が群れをなしてやってきます。それを狙ってツバメもやってきます。ちなみに、よその田んぼにはトンボもツバメも少ししか飛んでおらず、彼らは、虫がたくさんいるうちの田んぼが大好きみたいです。よその田んぼよりも多くトンボが舞っている姿をみて、「ふっふ~ん♪」と、人知れず優越感に浸る私です(アホ)。

 

水の中にはハイイロゲンゴロウ、チビゲンゴロウ、コマツムシ、ガムシなどなどの水生昆虫もたくさんいます。ハイイロゲンゴロウは一年目(2005年)は佃煮にできるくらいウジャウジャいたのが二年目は忽然と姿を消してしまいました。代わりに現れたのがコオイムシ。コオイムシがやってきてくれたのは嬉しいのですが、ハイイロゲンゴロウが消えてしまった理由がわからず、寂しい思いをしていました。そうしたら、三年目の去年は2-3匹戻ってきて、今年はうじゃうじゃ。(^o^)/ ハイイロゲンゴロウの復活です。水の中をクルクル、素早く泳ぎまわっています。コオイムシも相変わらず、父ちゃんコオイムシが背中に卵をしょって、子ども(卵)の面倒を見ています。その他、メダカや小ブナ、ケシカタビロアメンボも元気です!

 

なんでうちの田んぼだけ、こんなに生きものが多いかというと、無農薬だから。それから、稲刈り前後を除いて、秋口からずっと水を張っている“冬季湛水”のお陰でもあると思います。


星寛治さんの「農から明日を読む」の中で、「良く超えた土の一握りには、ミミズとか目に見える小さな生き物たちだけではなしに、酵素とか土壌菌など、顕微鏡の世界の微生物が数億から十数億の単位で生息し、土中の小宇宙をつくり出しているんです」という、京都大学の小林達治教授の言葉が紹介されています。うちの田んぼは無肥料なので、星さんがされている有機栽培(堆肥を使う)とは少し違いますが、農薬や化学肥料、除草剤などの化学合成薬品を使わないという点では同じ。おそらくうちの田んぼにも、目に見えない小さな“いのち”が数え切れないくらいたくさん息づいているはずです。それらが水質を浄化してくれたり、食べる・食べられるという関係があったり、おそらく稲にとっても生育にいい影響を及ぼしてくれているのだと思います。

 

目に見えない小さな“いのち”から、イトミミズやハイイロゲンゴロウやクモやイトトンボ、トンボ、ツバメ、アマサギ、メダカ、カエル、ヘビなどなど、田んぼの中ではすべての“いのち”がつながっています(循環)。そのつながり(循環)の中で、稲が育ち、ゆくゆくは「ご飯」となって、私達“ひと”のいのちを支えてくれます。そう考えると、私達一人ひとりの“いのち”は、とてつもなく多くの“いのち”によって支えられている=生かされている、ということを思い知らされます。

 

尊い尊い小さな“いのち”たち。農薬(化学合成物質)は、その“いのち”を消し、循環を断ち切ってしまいます。せっかく稲を守ってくれているクモや、イトトンボや、それらの“いのち”を支えている小さな虫たちを殺してしまいます。とてももったいないことです。そのことに、人々が気付いてくれる日が来ることを信じ続けたいと思います。

 

 

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★バックナンバー★

じゅっ田んぼ通信<1> ~生きものいっぱいの田んぼづくりスタートしました。~

じゅっ田んぼ通信<2> ~ゆめの前に~

じゅっ田んぼ通信<3> ~ゆめものがたり~

じゅっ田んぼ通信<4> ~いよいよ田植えですよ~

じゅっ田んぼ通信<5> ~またまた田植えですよ~

じゅっ田んぼ通信<6> ~稔りの秋です~

じゅっ田んぼ通信<7> ~新米がとれました~

じゅっ田んぼ通信<8> ~米づくりの季節ですよ~

じゅっ田んぼ通信<9> ~三年目の米づくり!~

 

 

 

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日曜日、私が所属するクラブが主催した英語のスピーチ大会で、北九州クラブ代表、北九州市立大で教えておられるKMさんという方が、野鳥の会に属しての経験を語られました。その中で、クロヅラヘラサギがもう日本に1600羽しかいない、人間の私たちは責任を感じよう、というような趣旨でした。わたしんちでは、梅や椿にメジロが群れてきます。ほーほけきょ、の練習が時折聞こえてきます。一見のどかですが、刻々と自然破壊は進んでいるのですね。自分ちのペットは可愛いがるのに、勝手な人間。
リズムさんの「農業に取り組んだ原点」を読んだばかりのときに、クロヅラヘラサギの話を英語で聞いて、印象的でした。
をとめざさん、こんにちは。(^^) Blackfaced spoonbilled ---なんだっけ?クロツラヘラサギ。そのまんまやねんって名前ですけど。(^_^; 英語でクロツラと出会う・・・ってのが、おっしゃれ~ですね。まだまだ遠い夢ですけどね。ドジョウが復活してくれるといいなぁ~。
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